墓石移設工事の流れと準備|解体・養生・再建立と注意点

お墓の引越

墓石移設工事の流れと準備|解体・養生・再建立と注意点

「お墓を別の場所へ移したいが、実際に墓石をどうやって動かすのかわからない」——そんな疑問をお持ちではないでしょうか。墓石は外見上は石を積み上げただけのように見えますが、地中に埋設された基礎部分・カロート(納骨室)・外柵まで含めると、一基あたり数百キロから数トンにもなる構造物です。当然、引っ越しの荷物のように気軽に動かすことはできません。

このページでは、広島市安佐北区を拠点に2,000件以上の施工実績を持つおばら石材が、墓石移設工事の具体的な流れ——現地調査・解体・養生・運搬・再建立——を順を追ってわかりやすく解説します。工事の全体像を理解することで、業者への相談や見積もり比較もぐっとスムーズになります。
📌 このページの位置づけ:このページは「墓石移設の工事工程」に特化したクラスターページです。改葬許可申請の手続き・費用の目安・移動先の選び方など、お墓移動の全体像は下記のガイドページをあわせてご覧ください。
▶ 全体像ガイドページ 広島市でお墓を移動する方法(改葬・墓石移設の全体像)|手続き・費用・移動先の選び方まで

現地確認・お見積もりは無料。「まず話を聞きたい」段階でもお気軽にどうぞ。

墓石移設工事の3ステップ|解体・運搬・再建立の流れ

墓石移設工事の3フェーズ(解体→運搬→再建立)を示すイメージ

墓石移設工事は大きく3つのフェーズに分けることができます。それぞれの内容を把握しておくことで、見積もりの確認時に「どの工程に費用がかかっているか」を判断しやすくなります。

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フェーズ① 解体(現地でお墓を分解する)

現在あるお墓を石材ごとに丁寧に分解します。竿石(棹石)・上台・中台・芝台など各パーツを順番に外し、カロート(納骨室)を開けて遺骨を取り出します。外柵(お墓の周囲を囲う石の枠組み)がある場合はそれも解体します。石材には傷がつきやすいため、毛布や養生材で丁寧に保護しながら作業を進めます。

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フェーズ② 運搬(石材を移動先まで安全に届ける)

解体した石材を、キャタピラー(トップカー)もしくは人力にて搬出を行い、クレーン車(ユニック車)に積み込みます。石材は少しの衝撃で欠けやすいため専用の固定資材などを使って荷崩れを防ぎ、移動先まで搬送します。運搬距離と石材の重量・量によって費用が変動します。

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フェーズ③ 再建立(移動先で組み直して建て直す)

移動先(新しい墓所区画)で基礎を施工し、搬送してきた石材を組み直します。水平・耐震の確認を行いながら各パーツを積み上げ、カロートに遺骨を納めて完成です。文字の追加彫刻が必要な場合はこの段階で行います。

💡 費用を左右する最大のポイント:この3フェーズの中で、フェーズ①②(解体・運搬)の費用が現地の立地条件によって大きく変動します。特に「クレーン車が現場に入れるかどうか」が最重要ポイント。次のセクションで詳しく解説します。

現地調査で何を確認する?搬入路・クレーン可否・地盤の3つのポイント

搬入路・段差・傾斜の確認をしている写真

墓石移設工事の費用と工程を最も大きく左右するのが、工事着手前に行う「現地調査」です。現地の状況によっては、クレーン車が入れず人力搬出が必要になる場合があり、それだけで工事費が大幅に変わります。おばら石材では必ず無料の現地調査を行い、状況を確認したうえでお見積もりをご提示しています。

使用する重機の種類と搬入路の関係

墓石の搬出・搬入に使う重機は、現場の状況によって選定が変わります。大型のラフタークレーン(道路を自走できる大型クレーン車)は広い搬入路と安定した地盤が必要ですが、墓地専用に開発されたカニクレーン(ミニクローラークレーン)であれば、幅60cm程度のあぜ道でも進入が可能です。どの機械が現場に入れるかは必ず事前の現地調査で判断します。いずれの重機も使えない場合はチェーンブロックや人力での搬出となり、時間・人員ともに多く必要となるため、費用が大幅に増加します。

🚛 現地調査で確認する重機の進入条件

  • 搬入路の幅・道路から墓所までの道幅(重機の種類によって必要な幅が異なる)
  • 道路から墓所区画まで高低差・段差が少ない(平坦またはなだらかか)
  • 急斜面・山道ではないか(傾斜が急なほど作業難易度と費用が上がる)
  • 足元が固く安定している(軟弱地盤・砂利のみは不可の場合あり)
  • 電線・樹木・構造物など頭上の障害物がない
  • 旋回半径(クレーンアームが動くための空間)が確保できる

現地調査で確認する主な項目

確認項目 チェック内容 影響するもの
搬入路の幅 車道〜墓所入口までの道幅(重機の種類によって必要な幅が異なる) 使用できる重機の種類・選定
段差・階段 段差の高さ・段数・手すりの有無 人力搬出の可否・必要人員数
傾斜・勾配 搬入路・墓所区画の傾斜角度 作業安全性・工程日数
頭上の障害物 電線・樹木・隣接墓所との間隔 クレーンアームの旋回可否
墓石の規模・基数 墓石・外柵の大きさ・重量・基数 運搬費・トラック台数・工期
地盤の状況 地面の硬さ・水はけ・埋設物の有無 重機の走行可否・基礎工事の内容
隣接墓所との距離 隣のお墓との間隔・養生スペース 養生方法・作業日数

⚠️ 写真・動画での概算見積もりも可能

遠方にお住まいの方や、「まず費用感だけ知りたい」という段階でも、LINEで現場の写真・動画をお送りいただければ概算見積もりが可能です。ただし、正式な見積もりは現地確認後にご提示します。現地調査は無料ですので、お気軽にご依頼ください。

墓石の解体・養生・運搬で失敗しないための注意点

墓石解体・養生・運搬作業の実際の施工写真(複数カット)

現地調査が完了し、改葬許可証の手続きと並行して工事の日程が決まったら、いよいよ解体・養生・運搬の本工事に入ります。この段階での丁寧さが、「移設後も元通りに美しく建てられるかどうか」を左右します。

解体の流れと注意点

墓石の解体は、上から順番に、ひとつひとつのパーツを外していきます。無理な力をかけると石材にひびが入ったり、欠けたりする可能性があるため、専用の吊り具・石材用バール(石材を持ち上げたり隙間をこじ開ける工具)・当て木(石材を傷つけないよう間に挟む保護材)を使って慎重に進めるのが原則です。

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お性根抜き(魂抜き)の確認

工事前に、お施主様と菩提寺(先祖代々お世話になっている寺院)の住職が「お性根抜き(魂抜き)」の法要を行います。おばら石材では工事着手前にこの法要が完了しているかを必ず確認します。寺院のご手配が難しい場合は僧侶のご紹介も可能です。

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各石材の番号付けと記録

複雑な設計の場合は、解体前に各パーツに印を行い、組み合わせを記録します。再建立時に元通りに組み直すために欠かせない工程です。石の向き・接合部の状態も写真で記録しておきます。

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竿石・各パーツの取り外し

上部の竿石(「○○家之墓」と彫られた縦長の石)から順番に外していきます。石材用のモルタルやコーキング材(すき間を埋める充填剤)で固定されている場合は丁寧に剥がします。パーツごとに養生材で固定し搬出します。

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カロートの開口と遺骨の取り出し

カロート(納骨室)の蓋石を外し、中の遺骨を取り出します。骨壺の状態・数・劣化の有無を確認し、お施主様に状況をご報告します。骨壺は破損しないよう、緩衝材を利用しながら、丁寧に搬出いたします。

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基礎の解体・更地化

外柵・芝台・コンクリート基礎を解体し、各墓地の返還規定に基づき、土地を更地(建物や構造物が何もない元の状態)に戻します。

養生の重要性

「養生(ようじょう)」とは、工事中に石材や周辺環境を傷つけないよう保護する作業のことです。墓石移設では以下の養生が欠かせません。

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石材の養生
解体した石材は毛布・麻などで保護。石同士がぶつからないよう緩衝材などを利用し、固定します。
隣接墓所の養生
隣のお墓や参道を汚損・破損しないよう、ブルーシート・コンパネ(合板)で周囲をしっかり養生します。作業後は必ず清掃します。
🌧️
雨天への対応
解体中に雨が降ると滑落・転倒のリスクが高まるため、作業を中断することがあります。工期には予備日を設けることが一般的です。

運搬時の注意点

解体・養生が完了したら、石材をトラックに積み込んで移動先まで運搬します。運搬の際は以下の点に注意が必要です。

  • 積み付け:重い石材を下に、軽い部材を上に積む。石同士が直接触れないようパッドを挟む
  • 固縛(こばく):ベルトやロープで荷台にしっかり固定し、ブレーキ時や曲線走行時でも荷崩れしないようにする
  • 走行ルートの確認:橋の耐荷重・トンネルの高さ制限・狭小道路を事前に確認してルートを選定する
  • 長距離運搬の場合:遺骨(骨壺)は石材とは別に、お施主様にお持ちいただくか、専用の保護箱でお預かりするのが一般的

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再建立のポイント|基礎施工・水平出し・耐震対策を徹底解説

再建立工事の様子(基礎コンクリート打設・水平器での確認・耐震ボンド施工の写真)

移動先(新しい墓所区画)での再建立は、単に石を積み直すだけではありません。長く安心して使い続けられるよう、基礎施工・水平出し・耐震対策の3つを丁寧に行うことが重要です。この工程の品質が、移設後のお墓の耐久性と安全性に直結します。

① 基礎施工:土台をしっかり固める

移動先の墓所区画の地盤を整地し、コンクリート基礎を打設します(コンクリートを流し込んで固める作業)。基礎の厚みや配筋(鉄筋の組み方)は地盤の状況によって変わりますが、一般的には厚さ10〜15cmのコンクリートを使用します。

条件・状況 対応内容
軟弱地盤の場合 地盤改良が必要になることがある(砂利や砕石を敷いて締め固める「転圧」など)
コンクリート打設後の施工タイミング 打設後の据え付け時期は、天候や基礎の状態、施工方法などを確認しながら判断します。現場によっては翌日以降に施工を進めることもあります。
水抜き穴の設置 基礎内に雨水が溜まらないよう、適切な排水処理を行う

⚠️ 既存の基礎が使えない場合

移動先の区画にすでに古い基礎コンクリートがある場合、その上に施工できるかどうかは現地確認が必要です。旧基礎が劣化していたり、寸法が合わない場合は解体・新設が必要となり、費用と工期が追加で発生します。

② 水平出し:傾きを防ぐ丁寧な作業

基礎の上に石材を積み上げる際、水平を正確に出すことが非常に重要です。わずかな傾きが積み重なると、完成後のお墓全体が傾いてしまったり、接合部に隙間が生じたりします。

  • 各段の石材をセットするたびに水平器で確認
  • 石材の下に薄いスペーサー(耐震マット)を挟んで高さを微調整
  • 接合面に耐震ボンド(耐震性の強い接着剤)を施し、密着させながら水平を保つ

特に竿石(最上部の縦長の石)の垂直が崩れると見た目の印象が大きく変わるため、職人の技術が最も問われる工程です。

③ 耐震対策:地震への備えを万全に

広島県も地震の影響を受けることがあります。近年、お墓の耐震対策は重要度が高まっており、おばら石材では以下の耐震施工を標準的に行っています。

🔩
耐震ボンドの使用
石材と石材の接合面に、地震時の衝撃を吸収する弾性接着剤(耐震ボンド)を使用。揺れを分散させ、石材の落下・転倒を防ぎます。
⚙️
ステンレス芯棒による固定
竿石などの墓石本体は、石材の中心部にステンレス製の芯棒を差し込んで固定し、倒壊しにくいよう施工します。
🧱
ステンレス金具による連結
外柵や芝台など複数の部材で構成される部分については、L字金具などのステンレス製金具を用いて連結し、全体の安定性を高めます。
💡 移設は「耐震化のチャンス」でもあります:既存のお墓をそのまま使い続けている場合、耐震施工が不十分なことも少なくありません。移設工事は、新たな墓所に耐震対策を施した状態で建て直せる絶好のタイミングです。おばら石材では移設時の耐震化をご提案しています。

再建立後の仕上げ

石材の組み上げが完了したら、以下の仕上げ作業を行います。

作業 目的・内容
コーキング処理 石材の継ぎ目をシリコン系コーキング材で密閉し、雨水の浸入を防ぐ
清掃・洗浄 工事で汚れた石材の表面を洗浄し、美しく仕上げる
遺骨の納骨 カロートに遺骨をおさめ、カロート蓋石を取り付けて完了
お性根入れ(魂入れ) 再建立後に菩提寺の住職によってお性根入れの法要を行う(手配はお施主様)

「基礎や耐震のことも含めて
プロに任せたい」そのご相談、お待ちしています

現地調査・お見積もりは無料。難しい立地・大型墓石もご相談ください。
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墓石移設の工期はどのくらい?スケジュールの目安と当日の流れ

墓石移設工事のスケジュールイメージ

「工事はどのくらいの期間かかるの?」は、ご依頼前に多くの方がお持ちの疑問です。工期は現場の状況・石材の規模・移動距離・天候によって変わりますが、一般的な目安をお伝えします。

工事全体のスケジュール目安

段階 内容 期間の目安
現地調査・打ち合わせ 現地確認・お見積もり・ご契約 相談から1〜2週間
改葬許可の取得 改葬許可申請書の作成・提出・受取(広島市保健所) 申請から数日〜1週間程度
移動先の受入準備 移動先墓所の基礎施工・養生期間 1〜2週間(コンクリート養生含む)
解体・運搬工事 現地での解体→搬出→トラック積み込み→搬送 1〜2日
再建立工事 移動先での石材搬入→組み上げ→仕上げ 1〜2日
完成・引き渡し 仕上げ確認・清掃・お施主様への報告 当日〜翌日

工事作業そのものは数日で完了しますが、現地調査・改葬許可の取得・移動先の区画確保・基礎養生・日程調整をすべて含めた「相談から完成まで」の期間は、スムーズに進んでも1〜2ヶ月前後を見込むのが現実的です。移動先の墓地選びや親族への相談に時間がかかるケースでは半年以上になることもあります。余裕をもって早めにご相談ください。

工期が延びる主な要因

要因 具体的な影響
天候不良(雨・強風) 石材の取り扱いには晴れた日が最適。安全のため工事を中断することがある
人力搬出が必要な現場 クレーン不可の場合、解体・搬出だけで2〜3日かかるケースも
石材の状態不良 ひびや欠けが見つかった場合、補修・加工の時間が追加で必要
彫刻の追加 新しい墓所に合わせて文字の追加彫刻が必要な場合、石材店での加工期間が発生する
改葬先の受入準備の遅れ 市営墓地や寺院墓地の手続き状況によって変動する

当日の立ち会いは必要?

  • 解体当日(推奨):カロートの開口・遺骨の取り出しの場面はお立ち会いを推奨。骨壺の数・状態の確認や、遺骨に手を合わせる大切な機会になります。
  • 再建立当日(任意):完成の確認のため、ご都合が合えばお立ち会いいただけます。
  • 遠方・日中が難しい方:夕方以降の確認や、LINEでの写真・動画報告にも対応しています。お気軽にご相談ください。
💡 季節・時期のアドバイス:お墓の工事は、春彼岸(3月)・お盆(8月)・秋彼岸(9月)前後に依頼が集中します。繁忙期は工事日程の調整に時間がかかることがあるため、全体で1〜2ヶ月かかることを踏まえ、余裕をもって早めにご相談いただくとスムーズです。

まとめ:墓石移設工事を安心して進めるために

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墓石移設工事を安心して進むことができて喜んでいる家族の様子

墓石の移設は、「解体→養生→運搬→再建立」という一連の専門的な工程から成り立っています。それぞれの工程で品質と安全を担保するためには、経験と技術を持った石材店を選ぶことが重要です。

📌 このページのまとめ

  • 工事は3フェーズ:解体・運搬・再建立の流れを理解することが、見積もり比較・業者選びの第一歩
  • 現地調査が最重要:クレーン可否・搬入路幅・段差・傾斜の確認が費用と工期を決める。必ず事前調査を行う業者を選ぶ
  • 養生は丁寧に:石材へのキズ防止と隣接墓所への配慮。解体前の石材番号管理も再建立の品質に直結する
  • 再建立は基礎・水平・耐震の3点セット:移設は耐震化を施す絶好のタイミング
  • 工期は相談〜完成まで1〜2ヶ月前後が目安:工事自体は数日で完了するが、手続き・区画確保・日程調整を含めると1〜2ヶ月前後が現実的。彼岸・お盆前は混み合うため早めの相談を推奨
  • 当日立ち会い推奨:遺骨の取り出し・完成確認はできる限りご立ち会いを。遠方の方には写真報告で対応
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「うちのお墓は山の中にあって、クレーンが入るかどうかわからない」「老朽化していてどう運んだらいいか心配」——そんな難しい条件の現場ほど、おばら石材にご相談ください。2,000件以上の施工実績をもとに、最善の方法をご提案します。

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